【新人ナース必見!】新人ナースにおすすめの診療科・病棟3選

看護

新人ナースのみなさん、こんにちは!パパぱんです。

初めての看護師勤務で最初にどの病棟で働けばいいか分からない方が多いと思います。

学校や実習を通してもっと学習したい!と思える診療科がある方は希望する配属先は決まってきますが、そうでもない方もいます。

今回、ナース歴8年の私がおすすめの診療科・病棟を3つ紹介していきます。まだ悩んでる方々にこの記事を通して希望配属先を決定する参考になれば良いです。

集中治療病棟

まずは集中治療室(ICU)です。

集中治療室(ICU)とは、Intensive Care Unitの略で内科系、外科系を問わず原疾患に併発した呼吸、循環、代謝その他の重篤な急性機能不全の患者を24時間体制で管理し、強力かつ集中的に治療や看護を施し、その効果を期待することが目的とされています。

簡単に言えば、全身状態が不安定な患者さんに24時間体制で治療や看護を行い全身状態の改善を図る病棟です。

そのため、ICUでは重症度が高い患者さんの看護を行います。また、日々高度な治療や処置が行われています。看護師に求められるものはより高度な知識、技術です。ですが、新人看護師に最初から技術は求められていません。日々の業務を通して高めていけばよいです。しかし、どの病棟にも言えることですが、患者さんの命を預かる以上は責任を持って看護をする必要があります。

知識や技術以外にも観察力がとても重要になります。ICUに入室している患者さんは急変のリスクが高く状態が不安定な患者さんが多いです。そのため、些細な変化に気づき、対処することが重要となります。些細な変化に気付けるのは確かな知識があるからこそだと思いますので継続的な学習は必須となります。

ICU以外の集中治療系病棟を紹介します。

まず、SCU(脳卒中集中治療室) です。
SCUは、Strok Care Unitの略で脳卒中患者(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)に特化して看護を行います。SCUでは、脳卒中を中心に治療・看護・リハビリについて学習できます。

HCU(高度集中治療室)は、High Care Unitの略で診療科を問わず、多臓器不全や大手術後など、高度で専門的な治療・看護を目的としています。ICUと一般病棟の中間に位置するとされています。
HCUでは、診療科を問わないため様々な診療科の疾患・治療・看護について学習することができます。

CCU(冠疾患治療室・循環器疾患集中治療室)は、Coronary Care Unit、Cardiac Care Unitの略で主に虚血性心疾患(狭心症・急性心筋梗塞など)、急性心不全、急性大動脈解離など循環器疾患に特化した治療・看護を行います。CCUでは循環器疾患について学習することができます。循環器疾患の病棟のため心停止など常に急変と隣り合わせですのでBLS、ACLSなど急変時の対応については十分に熟知しておく必要があります。

循環器病棟

次に循環器病棟です。
循環器病棟は、急性冠症候群(狭心症や急性心筋梗塞)、心不全、急性大動脈解離、弁膜症、不整脈疾患などの心疾患が中心となります。また、閉塞性動脈硬化症などの血管疾患も入院するところもあり心臓血管病棟とされている病棟も少なくありません。

学べることとしては循環器疾患は急変する可能性があり、異常の早期発見や的確かつ迅速な対応を学べます。BLSやACLSなど救命処置スキルが必要とされる病棟であり個々のスキルアップできる病棟といえます。また、心不全など慢性的な経過を辿る疾患もあるため、生活指導や継続看護を学ぶことができます。生活指導は塩分制限や水分制限などの食事コントロール、内服服用指導、禁煙などですが、退院して自己管理が不十分で入退院を繰り返す患者さんも多いです。外来看護師や訪問看護師などと連携しきちんと自己管理ができるように継続した看護が必要となります。

循環器病棟では循環器疾患だけではなく、糖尿病や慢性腎不全など疾患を患っている患者さんも多く、様々な疾患を学習でき全身状態を踏まえた看護が必要となるため、新人看護師におすすめといえます。

循環器疾患は、急変のリスクもあり緊張した環境での看護が必要となりますが、その分身に付く物も多いため今後他の診療科へ異動した場合でも役に立つ場面が非常に多いと思います。

循環器疾患の中でも、急性冠症候群や不整脈疾患など心電図の判読が必要な疾患は、年齢を重ねる毎に発症する可能性も高くなります。心電図は他の診療科でも必須となるため、心電図の判読ができるようになると、患者さんの不整脈にいち早く気づくことができ早期の対応をすることができます。看護師の中には、心電図が苦手な方も多いので、自分の武器の一つとして学習するのもおすすめですよ。

救急救命センター

最後に救急救命センター(ER)救急外来です。

救急救命センターは、急性心筋梗塞や脳卒中、重度の・熱傷などの重症及び複数の診療科領域にわたる重篤な救急患者を24時間体制で受け入れる三次救急医療施設のこといいます。
一次救急(初期治療)は軽症な患者さんに対して治療を行い、二次救急では手術や入院を伴う患者さんを受け入れるのに対し、三次救急は一次・二次では対応しきれないより重症・重篤な患者さんに対して治療を行います。

救急救命センターは、人口100万人あたり最低1カ所、それ以下の県では各県1カ所設置されています。

救急救命センターはよくテレビドラマで取り上げられることが多いですね。

心肺停止状態や重症な状態の患者さんが搬入されるため、的確かつ迅速な判断・救命処置が求められます。また、生死との距離が近いため、プレッシャーはとても大きく精神的な負荷は他の病棟に比べると大きいものになります。

救急救命センターでは、冷静な判断能力と対応力が身に付きます。また、緊迫した状況への適応力も身に付きます。これはどの診療科で働くことになっても重要なスキルといえます。

救急救命センターはドクターヘリがあればフライトナースとして働くこともできます。
フライトナースとは、フライトドクターとともに医療用ヘリコプターに搭乗し、救急患者の元へ駆けつけいち早く救急治療を行う役割を担います。


フライトナースになるための3つの要件は下記が挙げられます。

・看護師経験が5年以上、かつ救急看護の経験が3年以上

・ACLSプロバイダーおよびJPTECプロバイダーの取得

・日本航空医療学会が主催するドクターヘリ講習の受講

十分な経験と知識が必要となるためフライトナースになるのは並大抵ではありません。また、フライトナースは他の医療機関などとも連携を取る必要があるためリーダーシップを持った看護師が必要となります。

フライトナースはかっこよく人気が高いです。しかし、ドクターヘリを所持している病院に限られるので就職する病院にフライトナースが在籍しているか知る必要がありますね。

まとめ

新人看護師におすすめの病棟・診療科を紹介しました。

新人時代は今しかないため、初配属される病棟というのは今後の看護師人生を左右しかねない大事な人事だと個人的には思っています。

学生の実習で興味が出た分野の病棟に配属希望をするのもいいですし、急性期病棟でバリバリ働いて経験を積むのもいいですね。

自分のなりたい看護師像に向かって頑張りましょう

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