どーも、パパぱんです。
今回は男性看護師(ナースマン)のメリット・デメリットについて書いていこうと思います。
厚生労働省発表の『平成30年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概要』によれば、看護師は121万8606人就業しています。その内ナースマンは、9万5155人就業しており、割合は全体の7.8%にあたります。割合でみるとまだまだナースマンは少ないですが、平成28年からの2年間での増減率では女性看護師が5.5%増加に対しナースマンは13%増加しておりナースマンは年々増加していることが分かります。
出典:厚生労働省『平成30年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概要』
私もナースマンとして看護をさせていただいてますが男性でよかったなーとか女性の方が良かったんだろうなと思うことが多々あります。
日々感じたナースマンで良かったと感じたことや女性になりたいと切実に願ったことなどを紹介していきますので、同じナースマンの方は「これはあるある」と頷きながら、女性看護師の方はそういうこともあるんだーと感じていただきながら読んでみてください。
まずはメリットから紹介していきます。
力仕事はお任せ!
まず、なんといってもトランスファー(移乗)や重い荷物運びなどの力仕事です。最近は食生活の偏りも多く、生活習慣病を患っている方も増えており身体が大きい方や肥満気味な方も多いため腕力・体力が必須となってきています。
ここはナースマンの男の見せ所になります。
近年ナースマンが増えてきたといっても、やはりまだまだ女性が多い職場環境です。身体が大きな患者さんなどのトランスファーやポータブルトイレや重い荷物運びなど力強いナースマンはとても重宝されます。
私の所属している部署は、介助を必要としている方が多く特にナースマンの力が必要になっています。整形外科や脳神経内科・外科、集中治療部門など体力が必要な部署はたくさんあり、ナースマンを欲している部署は多いです。
部署の雰囲気が良くなる!?
看護の世界はナースマンが増えてきたといってもまだまだ女性が多い世界です。
その中にナースマンが1人いるだけで部署の雰囲気が良くなるそうです。
ナースマンが出勤する日と休みの日と比べると全然雰囲気が違うんだそうです。(休みの日の雰囲気は出勤しておらず味わえないのでどんな雰囲気かわかりません)
また、部署の師長やお局様(病棟を牛耳っているお姉さま)が妙に優しかったりします。
もっと気に入られると手料理を作って持ってきてくれたりプレゼントをもらえたりするかもしれません。
機械関係は強い!
看護師の業務は輸液ポンプやシリンジポンプ、心電図モニターや12誘導心電図など、頻繁に医療機器を操作する機会が多いです。また、近年は電子カルテの普及に伴いパソコンの基本操作も必須スキルとなってきています。
女性の方は機械操作に対して苦手意識がある方が多いです。一般的に女性よりも男性の方が機械操作が強い方が多いように思います。
そのため、医療機器の操作や不具合などはME(臨床工学技士)や事務部門の方に報告することが多いですが、簡単なものであれば、ナースマンがその場でチャチャっと解決することも多々あります。
機械操作に慣れているナースマンは他の看護師から頼られる存在です。
病棟でよく起こる不具合は電子カルテの不具合です。
故障などどうしようもないものは専門の部署に修理を依頼しないといけません。しかし、ちょっとした不具合であれば、パソコンの知識があれば解決できるものが多いため、ナースマンや知識のある看護師で解決できることがほとんどです。
男性患者の良き理解者となる
入院患者さんには、当然男性患者さんもいます。
男性患者さんの悩みや羞恥心への配慮が必要なケア(排泄介助や入浴介助など)の場合、抵抗が少なく患者さんも頼みやすくなります。
他にも男性同士話が合い仲良くなることもあります。
また、女性看護師に対して暴力的な患者さんやセクハラをしてしまう患者さんなど問題がある患者さんの対応やその日のお世話などを任されます。
ナースマンに対してセクハラをしてくる患者さんには対応できませんが…(笑)
女性患者さん、特に高齢の方からはわが孫のように可愛がってくれることが多いなーと感じてます。
CPR(心臓マッサージ)はお任せ!
医療の世界では急変のリスクが常に付きまとい油断ができないことが多いです。
患者さんが急変した時、看護師が1番最初に発見する場合がほとんどです。
そのため、看護師は急変時にスムーズに行動できるように訓練を怠ってはいけません。
医療ドラマの中で必ずと言っていいほど目にするCPR(胸骨圧迫、心臓マッサージ)は、同じ動きをするため簡単そうに見えます。しかし、実はかなりの重労働で非常に体力が必要です。ドラマでは大きな声で長いセリフを言ったりしますが、正直そんな余裕は皆無です。回数を数えながらするので精一杯。
そこでナースマンの出番です。
体力がある方が多いので、心臓マッサージを任される場合が多いですね。最近は心臓マッサージをしてくれる機械も出てきており負担が軽くなってきています。
女性との出会いが多い
いくらナースマンが増えてきたといっても、看護師は女性が多く、女性社会であることには変わりありません。
なので女性と出会う機会はとても多く、その辺のサラリーマンの比ではありません。
看護師の他にも医師やリハビリセラピストなど様々な方がいますので出会いは多いと思います。
ここまでメリットを紹介してきました。私自身、正直デメリットはあまりないかなーと思っておりますが絞り出したデメリットを紹介していきます。
話題についていけない
女性はよく化粧品や芸能人の話、合コンの話など色々な話題で盛り上がってます。
ナースマンがついていける話題であれば輪に入って一緒に談笑できますが、化粧品や脱毛など馴染みのない話題には入っていけません。
特に最近は脱毛についての話題が多く、V・I・Oといったデリケートな脱毛についても普通に話しているため、本当に入っていけない!(本当は一緒に聞きたい!笑)
一方、ナースマン同士でも話題は趣味のことなど様々ですが、1番盛り上がるのはやはり下ネタです。
男はみんなそんなもんなんです。
女性患者に拒否されるかも
看護師をしていて1番のデメリットは女性患者さんへの対応だと思います。
女性看護師が男性患者さんへの看護ケアは嫌がられることは少ないです。羞恥心を伴う場面(陰部洗浄やオムツ交換など)では女性看護師よりもナースマンがいいと希望される方もいます。
女性患者さんへは羞恥心を伴う場面(主に全身清拭、陰部洗浄、オムツ交換)は特に気を遣います。私は女性患者さんの時はケアの前に男性看護師が行ってもいいか必ず確認してます。中には女性が良いですと申し訳なさそうに言われる患者さんもいます。しかし、羞恥心を伴う場面では患者さんへの精神的な負担を軽減するためにも必要なことだと考えているので、我慢せずに言ってもらえた方が嬉しいです。
給料が上がりづらい
世間では、高給取りのイメージが強い看護師ですが、それは新卒から数年間までかなと思います。
確かに新卒でもらえる基本給は他の職種と比べると高いです。しかし、昇給が少なく年数を重ねてもあまり上がりません。何年か経つとサラリーマンの方が給料が良くなるのが現状です。
また、看護師は夜勤手当や時間外手当で給料を頑張って稼いでいます。夜勤や時間外手当がなければ給料は低いです。
どの仕事もそうかもしれませんが、看護師は業務内容と給料が釣り合ってないとよく耳にします。年齢を重ねて40.50歳代になって夜勤をするのは身体的な負担が大きいような気がしてます。
まとめ
今回は看護師のメリット、デメリットについて書きました。
最後の方は愚痴のようになってしまいましたが…。看護師の給料事情は概ねこういう感じだと思います。
ただ私は看護師という仕事にはとてもやりがいを感じています。看護師には認定看護師や専門看護師、特定行為看護師など専門分野に特化した看護師へのキャリアアップも可能です。また、訪問看護や施設など看護師が活躍できる場が多く働き方も多岐にわたります。
今後、もっともっと看護業界が盛り上がれば嬉しいです。
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