どーもパパぱんです。
実はわたくし脳神経外科病棟で働いている現役看護師なんです。
たまには脳神経領域らしいものを書いた方がいいかと思いまして。
今回は脳神経領域でよく行われる瞳孔の観察。瞳孔の対光反射を確認する時はペンライトを使用します。
余談ですが、瞳孔の観察・対光反射の観察は、瞳孔の大きさや瞳孔は左右差はないか、瞳孔に光を当てて収縮するのか、収縮する速さはどうか観察します。猫の目に置き換えて説明すると、猫の黒目は暗い場所だと大きく、日中など明るい場所だと細いですよね。明るさによって目に入る光の量を瞳孔がきちんと調整できているか観察しています。
瞳孔を観察する時に使用するペンライトの電球は、ハロゲンタイプとLEDタイプがあります。
最近はLEDタイプのペンライトが増えてきています。
私は普段病棟で対光反射を確認する際にペンライトを使用していますが、LEDタイプのペンライトはとても明るくて患者さんは眩しい思いをしているのではないか、対光反射の確認に適しているのか疑問に思っていました。
なので今回は、LEDのライトは目にどんな影響があるのか調べたので記事にしようと思います。
・ペンライトはハロゲンとLEDはどっちが眩しい? ・LEDのペンライトは目にどんな影響があるの? ・どうしたら眩しさが軽減できる?
このような疑問を持つ方の解決の糸口になればと思います。
LEDとは?
まずLEDとはなんでしょうか?
環境省のあかり未来計画によるとLight Emitting Daodeの略で頭文字を取ってLEDとされています。
日本語に訳すと『光る半導体』という意味になります。最近はよく自動車のヘッドライトや信号機にも使われていますね。
白熱電球に比べ消費電力が抑えられるため、近年の省エネ、地球温暖化対策の考え方にとてもマッチしています。また、白熱電球の場合、点灯してる時間が長いほど熱を持ちますが、LEDの場合は熱を持ちにくいといった特長があります。
引用:環境省あかり未来計画 詳しく知りたい方はリンクをご参照ください。
目への影響は?
結論から言いますと、LEDを使用することによる目への影響はほとんど報告されていません。ただし、長時間目に当て続けると目がチカチカしたり、苦痛を伴うのでやめた方がいいでしょう。
一方、パソコンやスマホのディスプレイなどに使用されているLEDライトに含まれるブルーライト。これは眼精疲労やドライアイなどの目のトラブルを引き起こすといわれています。また、サーカディアンリズム(概日リズム)が崩れ、生活リズムに変調を来たし不眠などの原因になるとがあるので注意が必要です。
なので、LEDのペンライトを使用した瞳孔観察では、少し当てる程度は問題はないと考えられます。
どっちが眩しい?
ハロゲンとLEDはどちらが眩しいか実際に自分の目に当てると分かりますが、LEDタイプの方が眩しいと感じます。これは断言できます。それくらい眩しいです。
実際に瞳孔観察する際は、直接当てると眩しいことを念頭に置いた上で、患者さんへ「少し眩しいですよ〜」と配慮の言葉を掛け、可能な限り短時間で観察すると良いでしょう。
また、直接ペンライトの光を目に当てずに顔の外側(こめかみの当たり)から当てると直接目に当てることなく瞳孔観察ができるとともに眩しさを軽減させることができます。
医療用ペンライトには色々な種類があります。機能性も抜群でかわいいデザインもあり迷ってしまう…という方は現役脳外科病棟看護師がおすすめするペンライト5選を参照してみてくださいね。
まとめ
今回LEDのペンライトについて解説しました。
結論として、
・ペンライトはハロゲンタイプよりもLEDタイプの方が眩しい!
・LEDペンライトの光は眩しい。だけど目への影響は現時点では少ない。
・ペンライトは直接目に当てずに顔の外側から当てると眩しさが軽減される。
を挙げさせてもらいました。
瞳孔観察も大事なことですが、患者さんの苦痛や負担を最小限に抑えるためには、何が必要か考えながら観察することが大切ですね。
コメント